森林の香りが、がんを抑制する |
がんの抑制に効果があるという研究結果を、県立静岡がんセンター研究所が発表した。
こんな記事が、今日(3/12)の静岡新聞夕刊に掲載されました。
この成分が直接ではなく「香りの効能」だとすると、
ヒノキとスギをふんだんに使った木の家で暮らすことの意味が益々高まりますね。
森林の香り「がん抑制」 県立静岡がんセンター研究所、マウス実験で実証
県立静岡がんセンター研究所(長泉町)は、森林浴などで代表的な香りの成分「α(アルファ)―ピネン」を含んだ環境下で、マウスに移植したがん細胞の増殖が約40%抑制された研究結果を医学生物系英文誌「バイオメディカルリサーチ2012年2月号」に発表した。同研究所は「香り豊かな療養環境が、がんの治療に好影響を与える可能性がある」としている。
実験はヒノキやマツなどに含まれるα―ピネンを用いた。黒色腫細胞を移植したマウス10匹に、α―ピネンを容器内で1日5時間、計6週間にわたってかがせて飼育したところ、香りをかがせていないマウスと比較してがんの大きさが平均約40%抑制されたという。
同研究所によると、このメカニズムはまだ解明されていないが、α―ピネンをがん細胞に直接添加しても抑制に影響しなかったことから、同成分の直接の効果ではないとみられるという。がんの病臭対策研究などを積極的に進める同研究所の楠原正俊医師は「別の香りや他のがんの種類でも同様の結果が得られるか今後調査したい」としている。
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