ドローイングについて~今年のカレンダーは、デイヴィッド・アジャイ |
今年も、TOTOのカレンダーをいただいた。
「建築家 デイヴィッド・アジャイ のドローイング」。
初めて聞く名前だったのだが、カレンダーに記載されていた「ドローイングの考え方」に納得。
1、2月は、
2003年ベニス・ビエンナーレの英国パビリオン
Within Reach
with Chris Ofili,
The British Pavilion
Venice Biennale
Italy,2003
デイヴィッド・アジャイ
(David Adjaye)
1966年タンザニア生まれのイギリス気鋭の黒人建築家。他の大御所の建築家に比べそれほど多くのプロジェクトを手がけていないにも関わらず、すでにヨーロッパでは注目を浴びていて、秀逸な光と素材の扱い方と洗練された統一感のあるデザインが高く評価されている。2007年に大英帝国勲位を授与され、ハーバード大学やプリンストン大学で教鞭をとる。今年7月に来日、講演が聴ける。
代表作「アイデア・ストア」。
図書館利用が減少する中、新しい公共施設として考え出され、図書館機能に生涯学習と情報系の新しいニーズに応える機能を織り交ぜて、一つの施設とした。商業地区内に設置されて、見た目も商業ビルのような作りで、ブランド戦略的にロンドンの東部の特別行政区内にいくつか設置されている。
上のドローイングが実際の形になった、ホワイトチャペルのアイディア・ストア
Idea Store Whitechapel
London UK,2005
ドローイングについて
すべてはスケッチから始まる。
もやもやとした意識下の思考が、スケッチを描くことで、より明確な輪郭をもって現れ始める。
それは自らの心の内との対話とも言える。
手を動かしながらあれこれと考え、糸口を探り、ついに課題の解明に至る。
そのようにして、プロジェクトの根幹が理解されていくのである。
スケッチに記された創造の第一歩、具体的な表現は、以降、模型やドローイングに、そして最後には完成した建築へと姿を変えていく。
ひとつのプロジェクトで無数のアイデアや可能性を検討するうちに、複数の、たとえば3点、4点のスケッチが並行して生まれる場合がある。
しかし、独創的な初期の構想と最後に完成した建築の姿は、いつも寸分違わないものだ。
集中して考えるとき、多くの人は整頓された静かな場所を好むが、私は逆で、いろいろな刺激に囲まれながらスケッチをする。
アジャイ事務所の私の部屋は、書籍、音楽、旅の土産物や絵葉書などで溢れていて、それらが発想の源泉になるのである。
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