基準地価~17年ぶり下落止まる? |
県内住宅地の平均変動率は0.0%で、平成4年から16年続いてきた下落傾向が解消して横ばいに転じたとのこと。
商業地と準工業地、工業地は2年連続で上昇したが、県地価調査鑑定評価員幹事会では「今年に入って都市部で上昇基調が鈍化するなど、弱含みの傾向がみられる」としている。
調査は、県内の610地点で実施。
上昇地点は昨年より60地点多い217地点。そのうち住宅地は124地点、商業地は61地点。
郊外部で上昇地点が増加したものの、静岡、浜松市などの中心部の上昇率が鈍化。
また、人口流出が続く伊豆地域で下落が続いている。
商業地は再開発が進む沼津、三島市などで上昇に転じたが、中心市街地の空洞化が進む御殿場、小山地区や志太榛原地域で下落が続いている。
ということで、岳南地域はどうかというと・・・
まずは、富士市。
住宅地は0.3%の下落。
最高値の青葉町は11万7000円で変動率県内トップの4.5%、住環境がいい場所は供給不足で高騰し、高齢化が進む周辺部の需要が乏しい。
商業地は平均0.9%の下落。
最高値の瓜島町のすみやは12万4000円で1.6%上昇、富士・吉原の旧商店街は下落、と二極化傾向。
富士川町は、11月の富士市との合併に伴う市街化調整区域への移行を前に土地取引が増加(フジモクも北松野で4区画の分譲を進めています)。
そして、富士宮市。
住宅地は0.9%、商業地は0.7%の下落。
下げ幅が縮小して下げ止まり感あるが、売れ行きが悪く下げざるを得ないという現状も。
芝川町は、下落がとまらない・・・。
ちなみに、住宅地である富士市青葉町420外の価格地点順位は、県下7位。
商業地である富士市瓜島町79のそれは、県下10位。
東部では相変わらず、沼津市・三島市・長泉町・清水町(商業地だと熱海市・伊東市も)が高い!。
基準地価とは・・・都道府県が不動産鑑定士の評価を参考に調査した7月1日時点の土地の正常価格のこと。正式名称は「都道府県基準地標準価格」。1975年から年1回調査され、公表は9月下旬に行われる。地価の価格動向をみるために国土交通省が調査している公示地価と同様に必要な公的指標であり、土地取引の際に重要である。住宅地、商業地、工業地など用途地域ごと全国で合わせて2万5346地点を対象に、建造物があったとしても更地と仮定し、1平方メートルあたりの価格を調査、集計する。