創立70年を機に、次代の家づくりを考える |
更にさかのぼると、会長、社長の祖父川口正策が大正2年に川口製材所を個人創業してからは98年になります。
『創立70年。次代へつなぐ、未来創造が他企業へ』
この区切りの年を機に、次の区切り(次代=未来)を創造する企業を目指す~という経営方針を打ち出したので、それを家づくりという視点で考えてみました。
昨年、国土交通省・経済産業省・環境省が合同で設置する「低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議」が、ちょうど10年後の2020年までにすべての新築住宅・建築物を対象に省エネルギー基準への適合を義務付ける方針を打ち出しました。
公表された「低炭素社会に向けた住まいと住まい方とりまとめ骨子案」を見ると、次代の家づくりへの取り組みが見えてきます。
そして、その取り組みとして、省エネ基準への適合義務化と省エネリフォーム促進。
さらに、ライフサイクル全体を通じた視点から、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とLCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)。
ZEHとは、エネルギー利用の方法を工夫することで、一次エネルギーの年間消費量がゼロまたはおおむねゼロになる住宅
LCCM住宅とは、建設から維持管理、廃棄・再利用等に至るまでのライフサイクル全般で見た際にCO2の排出量をマイナスにする住宅
その「見える化」として、CASBEE(建築総合環境評価システム)などの評価ツールがあり、今後も進化していくと考えられます。
CO2の地球温暖化への影響を疑問視する懐疑論はとりあえず置いといて、
向かうべきは省エネ住宅。
しかも石炭や石油、天然ガスなどの一次エネルギーから太陽光や太陽熱などの再生可能エネルギーを積極的に利用していくということ。
つまり、基本的な省エネ性能を担保した上で、自然エネルギーを活かしたパッシブな家づくりです。
又、住まい手にとって良い家とは、「四季を通じて心地よい家」。
その「心地よさ」を実現するために、設備に頼らない建物のあり方(設計)の手法として「パッシブデザイン」があるわけですが、
野池政宏さんが、去年の野池学校で「パッシブデザイン」を定義してくれました。
「特別な動力機器を用いず、自然の要素である太陽光、太陽熱、風、雨水、大地等のもつ性質を、建築的に利用・調節して室内気候の適切化を行おうとするもの」
その実現のために、設計力と施工力を磨き高めていきます。
最後に、木材の輸送過程のCO2排出量(ウッドマイレージCO2)削減という観点からも、富士ひのきをはじめとする県産材、国産材を生かした家づくりはさらに進めていくべきテーマであることは間違いありません。
いろいろ羅列してしきましたが、これらをしっかりと実現できる技量を持ち、素材感とデザインが心地よさと相まって永く愛着を持って暮らせる家のつくり手を目指して次代へ向かう所存です。
さぁ、七草がゆを食べて正月気分も今日で終わり。
週末からお引き渡しラッシュです(汗)。
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