「もしドラ」は200万部売れる?~f-Bizセミナーでの岩崎語録 |
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
その著者である、岩崎夏海氏が来富。
富士市産業支援センターf-Biz主催の第7回ビジネスピンポイントセミナーが、『「もしドラ」・「AKB48」にみるエンターテイメントの極意』と題して、先日(7/22)、富士市文化会館ロゼシアターで開催された。
メモ書きした岩崎語録を見直してみると、講演タイトルとは違う、いろんな取り組みへのヒントが見えた。
なので、忘れないようにその時のメモを、そのまま書き残しておこう。
100万部を突破したが、こんなに売れると思ったか?という問いかけに対して、
この本は、200万部売れると思って書いた。
今、何が求められているか(マーケティング)を探り、努力と工夫により新しい価値(イノベーション)を創ってきたし、これまで培ってきたものがあるという自負がある。
宣伝をしなければ売れないものは不完全である。本当に良いものは、客から求めてくるもの。
おしなべて販売に向けた目標設定が低い。PRをしなくても客が買いに来る商品開発を目指すべき。
それを考えて書いた。
顧客ニーズを聞いてしまうと間違えてしまう(正しい情報を得られない)。
新商品の試食をした人に感想を聞いても、マズイとは言わない。よって、アンケートデータが間違ってしまう。
表紙のデザインが売上に貢献しているのではないかという問いに対して、
それはない、逆にネガティブな要因になっている可能性がある(ヲタク系という嫌悪感)。
デザインで売上が上がるという、そんな甘っちょろいものではない。
中身さえ良ければ人は本を買う。なので、中身で勝負すべき。
ドラッカー曰く、顧客のニーズからスタートする。
人は、本の表紙ではなく中身で買うと言うこと。
泣ける話
お笑いブームの中、人は泣ける話、感動する話を求めているのに供給できていないのではないか。
又、不覚にも泣いたとか歳だから泣いてしまったというように、自分自身で感動したことをわかっていない(はずかしい)。
人の心理はなかなか難しい。
本をプレゼントとして買う
7年前、仕事帰りに本屋に寄るのが日課になっていた。
ある日、本屋のレジに行列が出来ていた。その日は、12月23日。この日は、1年で1番本が売れる日だという。
クリスマスイヴの前日、クリスマスプレゼントとして本を買っていく。
本をプレゼントとして買う人が多いことにビックリした。
親戚の新高校生のお祝いに、カーネギーの「人を動かす」をプレゼントしたが、読んでもらえず、がっかりした。
大人の教育欲を満たし(子供に贈りたくて)、子供が喜ぶ(読んで楽しい)本は一冊もないという結論に至った。
それなら、そういう本を書けばいいと思った。ここに市場があるのではないかと思った。
最終的には、自分自身の気持ちに照らし合わせるしかない。喜怒哀楽を感じた瞬間が大きなヒントとなりチャンスになる。
本を出す前後で気がついたこと
インターネットが及ぼす影響は大きい。それは、みんなで知識を共有するということ。
良い評価により、売れるものはどこまでも売れ、悪い評価により、売れないものはまったく売れくなる。
良いもの、悪いもののどちらも共有するから。
ドラクエⅨ(9作の中で一番売れている)
1Q84(200万部)
アバター(興行成績一位)
This is it(DVD売上)
エバンゲリオン
セールスマンは、売った後のアフターケアが紹介につながる。
さらに、良いものは純粋に紹介してくれるもの(打算ではなく)
人が人に紹介したくなるものにしたいと思った。宣伝しなくても売れる。
人は、贈って喜ばれる、感謝されるという欲求がある。
子供達が本を読まなくなったのではなく、出版社が読む本を提供してなかった。
1600円という価格について
1600円という価格では、子供(高校生)は、買えないといわれた。
だが、この本は、子供が自分で買って読むのではなく、大人が買い与えるもの。
プレゼントは、自分で買って贈るからこそ、贈る喜びもある。
1600円というのは、ありがたい値段(価値)として大人が子供へ買い与える価格だと思う。
ものには最適(良い頃合い)というのがある
AKB48の戦略について
戦略はなかった。
あるとすれば、その場その場で最善を尽くしていこうというのが戦略と言える。
客の反応などに併せて、反応の本当と嘘を見抜く。
以下、秋元氏のこと・・・
らしさが出たらそれで終わり。
必ず新しいアイデアを出す。それに乗ってくれるとうまくいく(キョンキョン、美空ひばり)が、それにNGを出す人はつぶれていく。
成功もし、失敗も数多くあるがそれを見せない~打率ではなく打数が大事、いかに数多く打席に立てるかが勝負。
壁に当たったことはない、壁があればそれをよけてまわっていく、そうするといつか壁はなくなる(万里の長城も永遠に続いているわけではない)。
真摯さについて
ドラッカー曰く、知りながら害をなすのを放置しているのは真摯ではない。
悪くしようとして悪くしている人はいない。悪いことを見逃しているのが悪くしている~ゴミのポイ捨てなど・・・
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