県産材原木の初市~売上高前年割れ、建材は厳しい需要予測 |
先日、林業家や木材関係者と会う機会があったのですが、やっぱり景気の話になったので、業界の動向について、新聞(静岡新聞・木材新聞)を拾い読みしてみると・・・。
静岡県森林組合連合会(県森連)では、県内3ヶ所に原木の市売りをしている営業所があり、年初に開かれた初市の結果が報告されました。
その売上高が2年連続前年割れという結果。
国内景気の失速で、住宅着工戸数が大幅に落ち込むのではないかという見方もあり、相場見通しに不透明感が漂っているということです。
藤枝市(旧岡部町)にある静岡営業所の初市で、榛村純一県森連会長からは「住宅着工戸数が百万戸を割り込む可能性があるという逆風と外国産材と充分競争できる安定した供給体制が整っているという順風がある」と・・・。
いずれにしろ現状では、原木価格はもう限界(を通り越している?)というところです。
静岡新聞より
初市に出品された県産材
(藤枝市の県森連静岡営業所)。
全体の数量は前年比5.4%増の6219m3。
静岡営業所(藤枝市)2211m3、
天竜営業所(浜松市浜北区)2442m3、
富士木材センター(富士市)1566m3。
売上高は6.1%安の9377万6000円。
1m3当たりの平均単価は10.9%安の1万5080円と落ち込んだが、前年の最終市からほぼ横ばい。
スギの平均単価は7.8%安の1万1710円。
ヒノキの平均単価は6.2%%安の1万8090円。
また、住宅建設資材の専門商社「ジャパン建材(株)」が取引先の販売店から集計した需要予測(販売店から見た工務店の需要予測、1~3月)はマイナス65.7ポイントと、調査を開始した平成4年から1番の厳しい予測。
主要メーカーの販売予測(1~3月)も、4分類(合板、木質建材、窯業・断熱、住設機器)すべて、7割以上が減少予測。
ただし、土地の値下がり、住宅資材価格の安定、住宅取得者への大幅減税、そして今取りざたされている国の需要拡大策などの効果が出れば、今年の後半から回復するのではというが・・・。
景気に関する数字に一喜一憂するわけではありませんが、社会の情勢や業界の動向を念頭に、法改正や住宅制度への対応は確実に、"家づくり"の理念にぶれることなく、じっくり取り組んでいきたいと思います。
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