"樹脂サッシの耐火性能偽装問題" について |
新日軽からフジモク宛に「お詫びとお知らせ」のFAXが入りました。
新日軽の当該製品は、ビル用樹脂サッシ「プララ」のみ。
木造住宅用樹脂サッシ「アルプラ105」「アルプラクラスK3・K4」の防火仕様は通則認定品なので、問題ないとのこと(「フォルティア」には防火仕様がない)。
まずは一安心ですが、信用失墜は免れません。
取り急ぎ、ご報告いたします。
通則認定品については、社団法人カーテンウォール・防火開口部協会のHPの防火設備認定書(国土交通大臣)に対象商品と認定企業が掲載されています。
●"樹脂サッシの耐火偽装問題"とは・・・
サッシメーカー5社が、20分間加熱して耐火性能を調べる防火試験の際、窓枠内部にある黒鉛製の遮炎材(加熱膨張材)を増量するなどの手口で偽装し、計27種類80製品の認定を不正に受け、その後、コストダウンのため認定を受けた製品の遮炎材を減量(1枚あたり約1万円のCDとなる)、防火性が劣った製品(実際の耐火時間は13分)を販売していた。
不正に性能試験を受けた樹脂製サッシは北海道、東北地方などの寒冷地を中心に約5500戸の住宅、学校などに使用されているという。
エクセルシャノン側の説明によると、一連の偽装行為は、同社の親会社の「トクヤマ(山口県)」が1995年に始め、エクセルシャノンが樹脂サッシ事業を継承した後も続けられ、同社と新日軽、三協立山アルミが中心となって開かれていた開発会議で不正を申し合わせ、大手建材メーカー「ニチアス」の耐火性能偽装問題が発覚した2007年10月まで続いていた。
同年11月に国交省が不正の有無を報告するよう求めた際、「(偽装など)問題はない」と報告、隠蔽していた(理由は「改修用のサッシの用意がなかった」)ことで、国交省建築指導課は「極めて悪質」として、80製品の認定を取り消すとのこと。
●偽装の手口は・・・
火災時に膨張してすき間を埋める遮炎材(加熱膨張材)を増量する
補強用鋼材を緊密化する
本来必要なシーリング材は燃えやすいため用いない
などの方法がとられた。
●5社とは・・・
エクセルシャノン(東京都港区)
三協立山アルミ(富山県高岡市)
新日軽(東京都江東区)
PSJ(東京都中野区)
H.R.D.SINGAPORE(シンガポール)
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