塗り壁通気工法 |
外壁をモルタル下地の塗り壁(湿式壁)にする場合、防水として「アスファルトフェルト」を張るのですが、これは透湿性能が低く、壁体内の湿気がこもってしまう・・・
(内壁側での透湿は可能ですが)。
そこで、構造体と外壁の間に空間(通気層)をつくり、空気の流れで壁体内から湿気を放出するのを促すことで、構造体の耐久性を高めようというわけです。
さらに、室内の壁を透湿・調湿性能のある仕上げ(漆喰、珪藻土などの塗壁や和紙、ルナファーザーなどの壁紙)、羊毛などの透湿・調湿性能のある断熱材にすることにより、室内~壁体内の透湿・調湿性能を高めることができます。
最近は、透湿性能のあるモルタル下地用防水紙(モルタルラミテクトなど)も出てきており、外壁仕上げ材の透湿性能によっては、「アスファルトフェルト」から変えることで壁体内からの湿気の放出が可能となりますが、夏場の熱気を放出するなど通気層の意義はそれなりにあるわけです。
とにかく、「防水」と「透湿」が家を長持ちさせるための要(かなめ)ですから、
"適切な素材と工法"、"確実な施工"が肝要です。
というわけで、昨日(12/25)、田子M邸の社内検査(雨仕舞い)を実施しました。
今なら「塗り壁通気工法」を、実際にご確認いただけます。
構造体~透湿防水紙~縦胴縁(通気層)~アラシ~アスファルトフェルト~ラス網~モルタル下地~仕上げ材
「防水」と「透湿」は、アラシの下の通気層~透湿防水紙が機能します。
この後、アラシの上にアスファルトフェルトを張ることにより、さらに「防水」。
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